着物買取に関するトラブルはよくあるケースです。
そもそも着物を売却する機会はそこまであるわけではありません。
着物査定に対する知識のある人であれば別ですが、一般的にそのような人は少ないでしょう。
結局、全てが買取業者任せになるため、悪徳業者に付け入る隙を与えてしまいます。
買取業者を利用する場合は、質の悪い業者を見分ける方法とその対策が必要になります。
悪徳業者を見分けるポイント
ポイントさえつかめば、良質の業者と悪徳業者を選別することは難しくありません。
悪徳業者のよくある行動パターンを知ることが重要です。
初めから質の悪い業者に関わらないことが大切ですが、万が一関わりを持っても、すぐに関係を断ち切れば問題ありません。
悪徳業者は特有の行動パターンがある
悪徳業者の手口については、複数において共通する部分があります。
よくあるパターンは以下のようなものです。
・強引な買取を行う
着物をできるだけ安く購入し、高く売却できれば大きな利益になります。
どの業者も利益を出すことを考えるのは当然ですが、悪徳業者は顧客を欺くような形で強引に安い価格で買取を行います。
顧客の着物に対する知識が少ないことを利用して、相場よりもはるかに安い金額で買い叩きます。
特に高齢者は狙われやすくなるため注意が必要です。
・高額な手数料を請求する
着物買取業者の多くは、宅配買取を行っています。
顧客は自分の着物を業者宛に宅配で送ることで、簡単に着物の査定を行うことができます。
査定金額に納得すればそのまま売却になりますが、契約しなければ着物は返送になります。
着物の送付料や返送料を無料にしている業者も多いですが、悪徳業者の場合は返送時に多額の返送料を要求するケースがあります。
わざと査定金額を安くし、それで顧客が納得すれば大きな利益が出ます。
たとえ断っても、返送の手数料と称して常識を超えた金額を請求し儲けようとします。
最初からしっかりした査定を行う気がないのが悪徳業者の特徴です。
・行政から着物買取の許可を得ていない
着物買取のためには、古物商許可を受ける必要がありますが、許可自体を得ていない業者があります。
もちろん違法行為であり、着物に対する知識もなく、正確な査定をすることができません。
許可業者であるかどうかは、業者のホームページで最初に確認する事項です。
情報が明確でない業者は利用しないことが大切です。
悪徳業者に引っかからない対策
不当に安い価格で自分の着物を売却しないためには、買取業者の選び方の正しい知識が必要です。
決して難しいものではなく、ちょっとした心がけで適切な対策が可能です。
複数の業者を比較し最初の選び方を慎重にする
着物の買取業者はインターネットから探すケースが多いですが、複数の業者を簡単に比較できるため便利です。
自分にとって適切な買取方法を選択し、業者のペースに流されない心がけも必要です。
・安易に買取業者のスタッフを自宅にあげない
出張買取の場合は、業者のスタッフが自宅を訪れるため、断りにくい状況が生まれる場合があります。
特に悪徳業者は、こちらが要望もしないのに突然自宅を訪れ、強引なセールスを仕掛けることがよくあります。
着物買取の営業電話をかけるような業者も要注意です。
出張買取を利用するのであれば、本当に信頼できる業者であることを確認してから行う必要があります。
また、自分一人で不安な場合は、家族の誰かに付き添ってもらうことが気持ちを強くする方法です。
・適正価格を知るために複数の業者に査定を行う
複数の業者に着物の査定を行うことで、適正価格が判断できます。
一社のみであれば、本当にそれが相場価格としてふさわしいかどうか判断基準がありません。
悪徳業者にとっては思う壺になるため、査定依頼に関しては複数業者を利用することが望ましいです。
また、着物買取の実績が豊富で世間的にもよく知られている業者を使うことが、悪徳業者を避けるポイントです。
着物買取には悪徳業者も存在します。良質な業者を利用すれば適正な価格で売却が可能ですが、悪徳業者では不当に安い価格で買い取られ、最悪の場合は料金さえ支払いが滞るようなケースもあります。悪徳業者の見分け方と引っかからないための対策が必要です。
